対ウクライナ軍事援助、西欧の履行遅れ 支援疲れの兆し

【ウィーン=田中孝幸】ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援に絡み、実際に武器が届いた割合を示す履行率で欧州内の東西格差が生じている。戦車の履行率ではポーランドやチェコなど冷戦時に東側ブロックにいた諸国が8割に達した一方、米国やドイツなどその他の米欧では合わせて2割台にとどまる。

ロシアの脅威に対する危機感の強弱に加え、西欧の「支援疲れ」も映している。

ウクライナは同国南部や東部で6月上旬に...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR10B860Q3A710C2000000/