「2人ともスーツ。ただし1人は眼鏡マストで」男性セラピストが驚愕。女性用風俗で「BL漫画再現」のガチ希望。その時、個室で起きたこと。(FORZA STYLE)
https://news.yahoo.co.jp/articles/edf8da22cca5cfe0e02f7e587b775552361d17b3

昨今、世に浸透してきた女性用風俗、通称「女風」。

新人研修を受けた男性セラピストが女性客をエスコートし、性感マッサージ等でサービスするシステムだ。セラピストたちは、主に20〜30代の若い世代。「生活費を稼ぎたい」「将来の起業資金にしたい」「若いうちしかできない仕事だから」など、そのきっかけは様々だ。

「大卒25歳、手取りは15万円…」いまどき普通のカツカツOLが、車検の足しに始めた「新しい仕事」

今回は「女性客に驚きのリクエストを受けた」という男性セラピストが取材に応じてくれた。都内の女性用風俗店「E」に所属するタダシさん(仮名・25歳)だ。

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中肉中背で穏やかな印象の彼は、セラピストになったきっかけを語る。

「大学卒業後、建材メーカーに就職したものの、厳しいノルマがこなせず、上司との折り合いも悪かったことで、うつ状態になったんです。朝目覚めても体がだるくてベッドから起き上がれない。手のひらが激しい痺れに襲われる。食欲がわかず、吐き気や胃痛にも悩まされて……。

メンタルクリニックで診てもらうと、うつ病と診断されました。長期休養も考えましたが、上司から『この、給料泥棒!』とパワハラ的な言葉を浴びせられ、退社を決めました。24歳になる直前です」

彼は続ける。

「完全な無職になりましたが、実家には言えませんでした。僕の故郷は九州で、両親はひとり息子が東京で活躍していることを誇りに思ってくれています。親に心配をかけたくなかったし、落胆されたくなかった。そこで病状が落ち着いたころ、ネット検索で男性セラピストの仕事を知りました」

営業職だったタダシさんは、「若いうちしかできない。思い切って面接だけでも行ってみよう」と思い立ち、女風の世界に飛び込んだ。

面接をクリアし、3か月間の研修も合格。セラピストデビューしたという。

「初めてのお客様は、『40代バツイチ』と言っていました。仕事でバリバリ稼いでいるようですが、ふと人肌が恋しくなった時、女風を利用するそうです。他店にも通っていて、僕より女風に詳しかったですね。

エスコートの段階でも『セラピストは車道側を歩くものでしょう?』と注意されましたし、施術中は『ちょっと力が強いわ。私の反応をよく見て』『女性がシャワーを浴びている間、部屋の照明や室温を調節して』などと、僕がうっかり忘れていた項目をダメ出ししてくれたありがたいお客様でしたね」

営業職として反省点もあったというタダシさんは、お客様からもらった注意事項をノートに書き出し、次回への教訓にしたという。

「僕は決してイケメンじゃありませんが、リピートしてくれるお客様は少しずつ増えていきました。料金は120分コースで3万円。そのうち、6割が僕の取り分です。性感マッサージとともに、時々人生相談も持ちかけられるようにもなって……。『タダシ君に話してスッキリした』と明るい表情でお礼を言われた時は嬉しかったですね。

以前の会社で告げられた『給料泥棒』という言葉が、いまだに胸に刺さっていましたから、お金ももちろんですが、お客の喜ぶ顔を目にし、自分が役立っているという実感に救われた思いです。

同時にプレッシャーもありました。順位が上がるにつれ、ここから落ちたくない。人気セラピストになりたいという野心が湧いてくるんです。それに、もっと収入を得たい気持ちもありました」