「過去の兼重社長の指示です」

「2006年だったと思います。西日本にあるビッグモーターA店(メールには実名記載)で販売店の店長会議があり、全国から店長や工場長などが出席しておりました」(情報提供者)
「その時に、B店の店長(工場長だったかもしれません)から保険修理の話が上がりました」
「それは事故でぶつけたボディパーツを保険修理した際、新品ではなくリユース品(中古品)を使用した事例の紹介でした。中古品を使ったことで利益が上がったという報告だったのですが、その報告を受けた兼重社長(当時)は嬉しそうに、次のように言っていました」
「請求は(新品として)保険でやればいい。お客様にはリユースだろうが新品だろうがきれいに色を塗って仕上げればわからんじゃろ。どんどん、リユース部品、リビルト商品を使いなさい」(当時の兼重社長の発言)
情報提供者は続ける。
「当事、わたしは営業部門にいたのと、入社してからまだ日が浅かったため板金修理のことはよくわからなかったんですが、お客様や保険会社には新品として修理して、実際には中古品を使う……そんなことが許されるんだろうか? と思いながら、兼重社長の指示を聞いておりました」
「今思えば立派な保険金詐欺の指示ですよね。おそらく、この会議での指示以降、保険金不正請求が始まったのではないかと思っています。このようなことも、今回調査が入ればわかりそうですね」

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