GPIFの4~6月、黒字最高の19兆円 株高・円安がけん引
金融機関
2023年8月4日 15:43 (2023年8月4日 17:23更新)

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は4日、2023年4~6月期の運用成績が18兆9834億円の黒字だったと発表した。株高や円安が利益を押し上げ、四半期の黒字額として過去最高だった。足元では国内外で金利上昇(債券価格は下落)が進む。相対的に下落幅の小さい株式の売却を迫られているとみられ、株安に拍車がかかる可能性がある。

収益率は9.49%のプラスだった。黒字額はこれまで最高だった20年4~6月期の12兆4868億円を大きく上回った。資産別の損益額は国内株式で7兆886億円、外国株式で7兆8196億円、国内債券で1761億円、外国債券で3兆8990億円の黒字だった。6月末時点の運用資産額は219兆1736億円で過去最高を更新した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0419A0U3A800C2000000/?n_cid=BMSR2P001_202308041544