ロッシェル・カップ
@JICRochelle

昨日の記者会見は、ジャニーズが中心でしたが、国連の作業部会が訪日中に、神宫外苑再開発に関してもヒラリングしました。
加藤なぎさ、建築士大橋智子と私が会議に臨みました。
不動産事業の再開発という一見ローカルな問題を、なぜ国連で取り上げるのでしょうか?

それは神宮外苑再開発が、以下に挙げる日本の大規模な再開発計画における人権問題を顕著に表しているからです。
🌲市民の利益よりも企業の利益を優先する自治体の行政のあり方。これは特にPFI(民間資金等活用事業)の活用に象徴されます。
🌲開発プロジェクトの計画は、事業者、政治家、官僚らの間で密室で行われ、その決定のプロセスに市民の参加や意見を述べる機会はありません。
一般市民が計画の詳細を知る時には、すべて決定事項として一方的に告知され、変更を求める余地はありません。

🌲日本の環境アセスメントのルールが脆弱。環境アセスメントは事業認可後、開発ありきで、環境への深刻な影響が指摘されても、計画を大幅に変更することはできません。
また、神宮外苑のケースでは、アセスメント審議委員の発言が軽視され、環境アセスメント評価書の明確な誤りが放置されています。

🌲行政的・法的救済措置が不十分。日本には、クリーンで健全な環境を求める権利を守る法的根拠がないため、再開発プロジェクトに対して市民が権利を訴え、訴訟を起こすことは困難です。
神宮外苑再開発計画の内容、そして環境、景観、また近隣住民への悪影響や被害に関して、詳しく伝えました。

大橋智子:「神宮外苑の再開発により、移転建て替えされる神宮球場はイチョウ並木に接近するため、景観を享受する権利を奪われるばかりでなく、東側の都営北青山1丁目アパートに深刻な騒音被害をもたらします。
住む権利、学ぶ権利を奪うことを訴えました。」

国連の作業部会が神宮外苑の問題に関心を持ってくださったことにとても感謝しています。
作業部会のグローバルな視点で日本のこのような問題が取り上げられることは非常に有益だと思います。
作業部会の報告に対して、日本の政府もビジネスも耳を傾けて頂きたいです。

国連が神宮外苑についてヒアリングを行った経緯についてお尋ねいただいたので、ここでお答えします。最初に、作業部会の関係者から日本訪問についての連絡がありました。
どのグループと話すかを慎重に選ぶプロセスがありますので、私たちから詳細な情報を提供しました。それに基づいて選ばれたのです。