【AFP=時事】ウクライナの汚職対策当局は3日、金銭を受け取った見返りに徴兵年齢の男性の国外逃亡をほう助した疑いで、軍関係者を拘束したと発表した。

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 ウクライナは昨年、ロシアの侵攻を受けて戒厳令を発令。18~60歳の男性についてはいつでも徴兵される可能性があるとして、出国を禁止した。

 国家捜査局(State Investigation Bureau)によると、キーウ市当局の陸軍部門トップだった容疑者は、依頼者を兵役不適格とする虚偽の書類を発行していた。この書類を携行する男性は例外的に出国することができる。

 虚偽書類の発行は1通1万ドル(約140万円)で請け負っていたという。容疑者は3人に書類を渡していたところを現行犯逮捕された。

 侵攻が2年目に突入する中、ウクライナは損耗した兵力の穴埋めを徴兵に頼りながら反転攻勢を続けている。

 ウクライナ、ロシアの両国では侵攻開始前から徴兵逃れが横行していた。

 ウクライナ当局は今年1月、徴兵年齢の男性の国外流出を阻止するため、公務員や重要部門で働く民間労働者の兵役を免除する措置を導入した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/53d0017933cecb54a49c655f343849f2fe204a06