ロシア外務省のザハロワ報道官:

岸田政権は、レバンキズム的なレトリックと、ソ連の対軍国日本参戦(1945年8月9日)記念日を前に行われる極右民族主義者によるロシア外交団施設前での示威行動への黙認を止めるべきである。こうした背景において、皆(今述べているのは日本の政治上層部についてだ)が為すべきは一生涯後悔することであり、示威行動をすることではない。

我々は、これが組織されたものであることを知っている。また、誰が組織したのかも、日本が国として直接関わっていることも知っている。我が国の外交使節に対する示威行動は止めなさい!はるか以前から何十年にもわたり、東京のロシア大使館と領事館の前では拡声器を付けたバスが走り回り、正真正銘の心理攻撃を仕掛けている。24時間メガホンから放送を流し、何やらスローガンを叫んで、それが正常だと考えている。そうしておいて、我々に『民主主義』について語り出すのだ。

もう一度言う、今後同じことを決して繰り返さないためには、後悔し分析をすることだ。為すべきは、まさにこれである。資金を投入するべきは、拡声器付きのバスにではない。自分のしていることは正常で、文明人の行いだと考えているようだが、これは野蛮人の振る舞いである。

ロシア内外の歴史家の認識では、赤軍は残虐な戦争の終結に決定的な役割を果たし、日本本国に暮らす何百万人もの市井の日本人の命を救ったとされている。もし米国による広島と長崎への原爆投下がなければ、救われた日本の一般市民の命はもっと多かっただろう。このことは、常に覚えておかなければならない。我々も忘れさせないよう、想起させていく。
ロシア大使館前のバスが多くなるほど、我々もより一層忘れさせないように努める。