夏の終わりは要注意!クラゲだけじゃない、海を浮遊する「チンクイ」対策


海に入って遊んでいるときに、「チクッ」「チクチク」と感じたことはないですか?

今回は筆者の実体験に基づき、海で遊ぶときに注意したい生き物について、その対策についてご紹介します!


海水浴、クラゲに刺された!?

7月末に行ったキャンプ、キャンプ場に面する遠浅の透き通るきれいな海に入りました。外は30度Cを超える猛暑の中、海に入って涼をとることができました。ところが、膝まで海につかった状態で歩くたびに「チクチク」「ピリッ」と足にかすかな痛みを感じました。辺りにクラゲらしきものは見えないし、そこまで激痛でもないし、日焼けした肌に塩水が滲みているのかな……くらいに思っていました。ひと通り遊んだあと、海から上がって自分の足を見てビックリしました。

海に入っているときに感じた「チクチク」「ピリッ」は、明らかに危険サインでした。

「海で刺された=クラゲだ」と自分も周囲も話し、「クラゲ 刺された」Googleで調べると、たくさんの記事が出てきました。触手が刺さっているようには見えなかったため、そのまま海水で洗い流した後にシャワーを浴びました。そこからキャンプで1泊、ヤケドした時のようなヒリヒリ感は続いていましたが、痒みもないため、いつも通りに過ごすことができました。

キャンプ場の方に傷を見せて対処法について尋ねると「この辺の海でも今年は暑くて例年より早くクラゲが出ている。人によって炎症がすぐ治ったり、長く残る人もいる。日中刺されて夜も赤く炎症が残っているので、クラゲに反応しやすい体なんでしょうね。この辺の海には毒を持ったクラゲはいないので、時間が経てば炎症も治っていくと思いますよ~」とのこと。キャンプ場の方の話を聞いてホッとしました。

チンクイ、知ってますか?

キャンプから帰宅して、クラゲに刺された際の症状や対処法について調べていると、筆者の症状にとても近い記事を見つけました。そこには、「クラゲ」ではなく「チンクイ」と呼ばれる生き物について紹介されていたのです。サーファーなど、海によく入る人たちの間ではよく知られる生き物らしいですが、一般的にはあまり知られていないそうです。筆者も初めて聞いた名前でした。

正式名称:ゾエア(チンクイと呼ばれている)

甲殻類(=エビ・カニ)の幼生です。エビ・カニ類の多くは卵を腹面に保護し、時期が来ると海中に幼生を放出します。この放出された幼生が、ゾエアです。体長2mm程の微細な生物で、さらに半透明ということもあり、肉眼で見ることも避けることも難しい生き物です。一般的なゾエアは額や背中、体側にも棘を持っていて、これが皮膚に触ると「チクッ」とした痛みを引き起こす原因になります。サーファーなど海によく入る人たちからすると、チンクイという名前の方が一般的のようです。

いかそ
https://news.yahoo.co.jp/articles/326e2916549942ef87f1de31608a00a66e611d1d