東京・上野の国立科学博物館が、止まらない物価高騰の影響で資金不足に陥り、運営が危機的状況だとして、1億円を目標にクラウドファンディングを始めると発表した。

国立科学博物館は、1877年に設立され、日本で最も歴史の古い博物館の一つ。

自然史や科学技術史に関する国立唯一の総合科学博物館で、500万点以上の化石などの資料を保管している。

しかし、最近の光熱費高騰により今年度の光熱費は2021年度のおよそ2倍の3.8億円となる見込み。

さらに、新型コロナの影響で入園者が大幅に減ったことで資金繰りが悪化し、運営が厳しくなっていると明らかにした。

このため国立科学博物館は、8月7日から、およそ1億円を目標にクラウドファンディングを始めると発表した。

寄付者には、収蔵庫のツアーや標本のレプリカなどの返礼品を予定している。

https://www.fnn.jp/articles/-/568059