立正大の小宮信夫教授(犯罪学)は約100か国の公共トイレの犯罪対策を研究。「日本は危険」と警鐘を鳴らす。

欧米などでは、トイレを見通しのよい場所に設けたり男女の入り口を離したりして、不審者が侵入しにくくしている。日本では、男女の入り口が並び、人目につきにくい場所にあるなど、侵入が容易な構造が多いという。小宮教授は「性別を問わず、子どもが被害に遭っている。小学校高学年までは親が一緒に入って」と呼びかける。

ただ、親の付き添いが難しいケースもある。2~10歳の2男2女を育てる福岡市の主婦(36)は、夫が単身赴任中。外出先では息子たちにも女性用を使わせていたが、長男は小学生になってから恥ずかしがるようになり、「男性用に一緒に入るわけにもいかず心配」と漏らす。こうした場合について、小宮教授は「親が入り口から声をかけ、安全を確認して」と助言する。

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