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平成31年4月の池袋暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(36)ら遺族が、車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三受刑者(92)=実刑確定=などに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が8日、東京地裁(平山馨裁判長)で開かれ、結審した。判決期日は10月27日。
松永さんは閉廷後、取材に「事故から4年がたって(刑事裁判や民事裁判で)人と争うことがやっと終わる。あの事故がなぜ起きたのかを明らかにし、再発防止につなげたいと思って民事裁判を起こした。法律が許す限りできることはすべてやれたと思う」と話した。
事故では松永さんの妻、真菜さん=当時(31)=と長女、莉子(りこ)ちゃん=同(3)=が犠牲になった。訴訟の相手方には、飯塚受刑者と契約していた損害保険会社も含まれている。
https://www.sankei.com/article/20230808-PO4SY3NMAFN4NDCOHVCCFYTOVQ/