電話で「お金」詐欺 熊本県内の60代女性が五十数回、計3500万円被害に

熊本県警八代署は8日、県内の60代女性が6月初めから7月下旬にかけて五十数回、総額約3500万円をだまし取られる「電話で『お金』詐欺」の被害に遭ったと発表した。県内では玉名署が4日、似た手口で40代女性が約3500万円をだまし取られたと発表している。
八代署によると、6月初旬、NTT関連会社を名乗る男から60代女性のスマートフォンにショートメッセージサービス(SMS)で「利用料について話したいことがある」と連絡。女性が記載の電話番号にかけると、「アプリの利用料に未納がある」と指定の口座に入金を求められ、コンビニや金融機関のATMで計約60万円を振り込んだ。
その後、通信関連団体の職員を名乗る男から電話で「誰かがあなたの携帯を乗っ取って犯罪をしている」と損害賠償名目で600万円、さらに同じ団体の上役などをかたる電話で「通帳と口座を空にしなければいけない」と指示され、約2千万円を入金したという。
女性から経緯を聞いた親族が8月4日に署に相談した。署は「電話やメールで『お金』という言葉が出たら、詐欺と疑って身近な人や警察に相談を」と呼びかけている。(山本遼)

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