洋菓子製造販売「不二家」の秦野工場(同市曽屋)で9日、小学生向けの商品開発体験が行われた。市主催の「夏休みお仕事体験」の一環。

 この日は小学4~6年の児童約15人と保護者が同社で最も売れている主力商品「カントリーマアム」の制作に挑戦した。秦野工場では同商品を1日約800万枚生産。全国出荷量の95%を製造し、地元では“秦野のお菓子”として親しまれている。

 参加者は菓子事業本部の商品開発部社員から「外はサックリ、中はしっとり」となるような包み方のアドバイスを受け、ドライフルーツなど約10種のトッピングを使って生地に練り込み、花や星などの好きな形に成形するなど丁寧に作り上げた。

 焼き上がりを見た児童らは一様に笑みをこぼし、口いっぱいにほおばっていた。参加した小学6年の藤本碧衣さん(11)は「作るのは難しかったけど、思った通りの形においしくできてうれしかった」と喜びを口にしていた。(飯塚 恒成)

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