婚活と地方移住をミックスした「移住婚活」が、いま注目を集めている。だが、いざ結婚生活が始まると「こんなはずじゃなかった」と破綻に向かうケースもおかしくない。長谷川浩美さん(仮名・27歳)は、夫を亡くした後義父母に一緒に住むことを提案され、亡夫の地元である島に子どもと一緒に移住。その街の有力者であるX家の家政婦として働き始めたが、いつの間にかX家のひとり息子・修一さん(仮名)との縁談が勝手に進められてしまう。


<夫の死後、子供と共に強引に夫の郷里の離島に移住させられた挙句、義父母によって地元の有力者の家に売られた未亡人。強制妊娠後にまさかの死産

すべてを諦めた浩美さんは予定通り修一さんと結婚するが、結婚生活も異常そのものだった。

「落ち着いて子作りができるように」と浩美さんは子供達とは一緒に暮らさせてもらえず、基礎体温表から割り出した排卵日の前後は夫婦で1日中寝室に籠る。

「まさに、子供を産むための道具みたいな扱いでした。修一さんには本当は指1本触れられたくなかったけど、1日も早く子供たちと暮らしたかったので、子作りを受け入れるしかなかったのです」

結果的に、修一さんと結婚して半年足らずで妊娠に至った。https://gendai.media/articles/-/112757

妊娠がわかってからは、体調管理を理由に修一さんとは寝室を別にし、子供たちと水入らずで過ごしました。事情を知らない子供たちは赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしていましたし、やっぱりお腹の子供は愛しいじゃないですか。

人身売買みたいな結婚でしたけど、ここにいれば、とりあえず子供達には苦労をかけずに済むんだからと、自分に言い聞かせていました」

不本意極まりない運命をそれでも受け入れ、我が子の誕生を心待ちにしていた浩美さんを予期せぬ悲劇が襲う。