ワーグナーの作品の指揮で知られる飯守泰次郎さん死去 82歳 | NHK | 訃報
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ワーグナーの作品の指揮で知られ日本を代表する指揮者として国内外で広く活躍した飯守泰次郎さんが、15日急性心不全のため亡くなりました。82歳でした。
飯守さんは1940年に旧満州で生まれ、東京にある桐朋学園短期大学在学中に指揮者としてデビューし、その後、ヨーロッパの歌劇場に在籍して研さんを積みました。

1971年からはワーグナー作品の聖地として知られるドイツのバイロイト音楽祭で音楽助手を務め、ヨーロッパに居住しながら国際的に活躍しました。

拠点を日本に移してからも、各地のオーケストラの指揮者を歴任して楽団の育成に尽力するとともに、2014年からの4年間は、新国立劇場のオペラ芸術監督も務めました。

ヨーロッパの歌劇場で積み上げてきたオペラに対する深い造詣や、ワーグナーの作品を日本の音楽界に積極的に紹介してきた功績が高く評価され、2012年度には日本芸術院賞と文化功労者に選ばれています。

また、ことし3月まで仙台フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を務めていました。

所属事務所によりますと、飯守さんは15日朝、都内で急性心不全のため亡くなったということです。