YouTubeは自社とクリエイターが得られる収益をゼロにする広告ブロックを排除するために今年5月から本格的なテストを開始しています。

テストの初期段階では、広告ブロックを導入しているユーザーに対して「YouTubeで広告ブロッカーは許可されていません」とのメッセージを表示し、広告の表示を許可するか、有料サービスのYouTube Premiumeへの加入を促していました。

次の段階では、スリーストライク制度が導入され、3回の警告を無視すると広告の表示を許可するか、YouTube Premiumに加入しない限り、動画を視聴できなくなりました。

さらに、最新のテストではタイマー機能が導入されています。



広告ブロックユーザーからは多くの不満や批判の声が聞かれますが、Googleは耳を貸すことなくテストが進むにつれてブロックレベルを強化し、適用範囲も拡大しています。

これまでのようにイタチごっこになるのではないかとの声もありますが、これまで広告ブロックの開発者が相手にしていたのは筆者のようなウェブサイトの運営者であって、どの広告ブロック提供者よりも巨大なGoogleではありません。

広告ブロックユーザーが恐れているのは、Googleが広告ブロッカーを規約違反と主張していることです。規約違反を理由にYouTubeアカウントがBANされるのではないか、またはGoogleアカウントそのものがBANされて、GoogleフォトやGoogleドライブといったGoogleのサービスに保存しているすべてのデータを失うのではないかと恐れる声もあります。

なお、Googleは広告ブロック返しを回避する手段の1つであるYouTube Premiumの値上げを発表しました。米国では15%以上値上げされましたが、日本では8%の値上げです。

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