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三菱トライトン復活で盛り上がるトラックファン! この勢いで導入希望の日本のピックアップ3選
■三菱「トライトン」の12年ぶりとなる日本導入で盛り上がるトラックフリーク

ぶっちゃけトラックなんて普通の人が買って「何に使える」? 三菱トライトンの登場で注目のピックアップの活用法

■日本メーカーがアジア・オセアニア地区で販売しているトラックを紹介

■トラックが乗用車として日本で普及するには「1ナンバー」問題などの課題がある

ASEAN地域に投入されている日本のトラック

2023年7月、三菱自動車はタイで1tピックアップトラック「トライトン」のフルモデルチェンジを発表。同時に2024年には約12年ぶりに日本導入することもアナウンスした。

この手のレジャーユースにも使えるピックアップトラックは、実質的にトヨタ・ハイラックスしか存在しないといえる日本市場において、選択肢が増えるだけで大歓迎というピックアップトラックファンも少なくないだろう。

トライトンのパワートレインは2.4リッターディーゼルで、最上級グレードのスペックは最高出力150kW、最大トルク470Nm。6速ATに副変速機付きの電制制御4WDを組み合わせている。乗用ライクな最上級グレードのダブルキャブボディの寸法は、全長5360mm・全幅1930mm・全高1815mmとかなり大柄なため、日本では持て余してしまうようにも思えるが、余裕のキャビンと荷台スペースの両立を考えると、このくらいのサイズ感はスタンダードといえる。

実際、日本のピックアップトラック市場で孤軍奮闘しているハイラックスのボディサイズは、全長5340mm・全幅1855mm・全高1800mm。スポーツコンバージョン仕様であるGRスポーツのサイズは全長5320mm・全幅1900mm・全高1840mmとなっている。

なお、ハイラックスの搭載するエンジンは2.4リッターディーゼル(最高出力110kW、最大トルク400Nm)。トランスミッションは6速AT、駆動方式はハイ/ローを切り替えできるパートタイム4WDとなっている。

くしくもトライトン、ハイラックスともにタイで生産されるモデルという共通点がある。ディーゼルエンジンと4WDというタフネスを期待させるパワートレインであること、SUVとしての快適性を実現するキャビンと使い勝手に優れたトラックらしい実用性を兼ね備えたモデルとして、アジア圏を中心に人気を集めていることも共通している。

では、ハイラックス、トライトンに続いて日系メーカーが1tピックアップトラックを日本市場に導入する可能性はあるのだろうか。アジア・オセアニア地区で販売されている各社のピックアップトラックを調べてみれば、どれも魅力的だ。

三菱自動車とアライアンスを組んでいる日産がアジア・オセアニア地区で販売しているピックアップトラックが「NAVARA(ナバラ)」だ。

タイ仕様のラインアップを見ると、押し出しの強いメッキグリルバージョン、オーバーフェンダーを装備したブラックエディションなど乗用タイプも豊富に設定するナバラ。日本に導入しても十分に市場で受け入れられるだけの魅力を感じるモデルだ。

オーストラリア仕様のパワートレインは、2.3リッターツインターボディーゼルと7速ATという組み合わせ。エンジンスペックは最高出力140kW、最大トルク450Nmとなっている。ボディサイズは、全長5311mm・全幅1875mm・全高1855mm。トライトンやハイラックスと同様の数値。日本で使うには少々大きく感じるが、これが彼の地でのスタンダードといったところだろう

もっとも、前述したアライアンスでの棲み分けなどを考えると、日本のピックアップトラック市場がよほど拡大しない限り、日産と三菱の両社がピックアップトラックを導入するのは得策とは思えない。2.3リッターツインターボディーゼルに興味を持つファンもいるだろうが、ナバラの正規導入は難しいのではないだろうか。

導入と普及に立ちはだかる「1ナンバー」

では、他の日系メーカーがタイやオーストラリアといった右ハンドル圏でラインアップしている、日本に持ってこれそうなピックアップトラックはあるのだろうか。

日本のファンに受け入れられそうな有力候補がマツダBT-50だろう。魂動デザインをまとった非常にスタイリッシュなピックアップトラックだ。

オーストラリア仕様のトップグレードには最高出力140kW、最大トルク450Nmの3リッターディーゼルを搭載。ボディサイズは全長5470mm・全幅1870mm・全高1790mmとなっている。

ただし、マツダBT-50はいすゞからOEM供給を受けているモデルのため、わざわざ日本市場に導入するとは思えない