恒大の負債は48兆円 中国GDPの2%に匹敵

経営再建中の中国不動産大手・恒大集団(Evergrande Group)が、
延期していた2021年と2022年12月期の決算をようやく発表した。
2022年末の負債総額は48兆円に達し、同年の中国の国内総生産(GDP)の約2%に達した。

 恒大の7月17日の発表によると、2021年12月期の赤字は4760億元(約9兆3650億円)、
2022年は1059億元(約2兆835億円)で、合計5819億元(約11兆4485億円)の赤字となった。
2020年は80億元(約1574億円)の黒字だった。2022年末の負債総額は2兆4374億元(約48兆円)に達し、
1兆8000億元(約35兆円)の資産総額を上回って債務超過に転落した。

 中国では2020年から始まったコロナ禍により製造業や観光業などが低迷。
不動産へ投資が集中し、不動産価格が高騰した。

このため市民の不満が高まると、政府は「住宅は投機対象ではない」として2021年に規制強化を指示。
地方政府はマンション購入を許可制にし、中古マンションの「参考価格」をつくって価格を事実上統制するなど、
さまざまな規制を始めた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e70177a8f1274f1a102418bf8e4042278390f8ce