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百名山となりの「穴場の山」富士山と高山植物の「絶景ハイキング」レポ!

長野に多くある高原リゾートの中でも、人が少ない穴場の高峰高原。小諸市の標高約2,000mに位置し、夏の気温は市街地と比べて約-10℃といった涼しさで、天然のエアコンを満喫でき

 小諸ICからは車で30分、東京(練馬IC)からでも車で2時間半という立地で、周辺には温泉や宿泊施設も充実しており、夜は頭上に広がる満天の星空を楽しむことも。

 今記事では、初心者や子どもでも気軽に登れる高峰山登山をご紹介。長引きそうな今年の残暑のレジャーにもおすすめだ。

■鳥居をくぐって登山スタート

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高峰神社の鳥居をくぐり、登山スタート

 高峰高原ビジターセンターの駐車場に車を停め、登山の準備を整えよう。ビジターセンターにはトイレはもちろん、カフェも併設されている。下山後の休憩にもピッタリだ。

 高峰山は標高2,106m。厳しい急登や歩きづらい場所もなく、幅広い世代の人が自然を楽しみながら登山ができる。ちなみに反対側には活火山である浅間山を一望できる黒斑山ルートの登山口があり、時間の余裕のある方や、もっと本格的な登山がしたい方はそちらにチャレンジしてみよう。

 最初の20分ほどは登りが続くが、それを越えるとあとは平坦な尾根。頂上までは1時間もあれば到着できる。大勢の登山客で賑わう黒斑山ルートに比べて人が少ないのも魅力で、周りの景色や植物をじっくり観察しながらマイペースな山歩きが楽しめる。

■高峰山は高山植物の宝庫
山行の真ん中あたりで最初の休憩ポイント

 ベンチが見えたら最初の休憩ポイント。高峰山は高山植物の宝庫とも呼ばれ、夏はさまざまな植物がお目見え。この日は可憐に咲くニッコウキスゲの姿を見ることができた。

 ほかにもヒメシャジンやシモツケなど小さくてかわいい花たちが一堂に会す。8月以降もオトギリソウやアザミ、マツムシソウなど数10種類の花々が咲き、アサギマダラなどのチョウも飛び交う。その姿を収めようとカメラを構える登山客の姿もこの時期の風物詩だ。

■頂上から見える大パノラマ
突然現れる荒々しい岩

 尾根歩きのあと、突如として折り重なった巨大な岩が現れる。岩の向こう側に回るとゴツゴツとした岩場があり、それを登れば山頂だ。

 山頂には高峰神社がある。ちなみに高峰高原ビジターセンターから車で2分のところにある高峰温泉では、こちらの神社の御朱印が頒布されている。お参りし、祠を写真に撮ってフロントで提示すると、初穂料500円で御朱印がいただける。コレクションしている人はぜひ立ち寄ってみよう。

 山頂から眺望できるのは佐久平や小諸の市街地。そしてその奥には八ヶ岳や富士山、アルプスといった圧巻の大パノラマが眼前に広がる。残念ながらこの日は雲が多く遠くの景色を見ることはできなかったが、吹き抜ける風の心地よさに大いに癒され、しばし下界の猛烈な暑さを忘れることができた。
■基本的な山歩きの装備は必須
 市街地と比べ-10℃とはいえ、遮るものがない山では直射日光は大敵。日焼け止めや帽子、ネックゲイターなど、日焼け対策は万全に。サングラスもあればなおよい。往復2時間程度の山行だが、十分な水分、軽食もリュックに備えておくと安心だ。

 車で行ける標高2,000mの世界。この清涼さはやみつきになりそうだ。