電車やバスの中といった公衆空間で他人がスマートフォンなどで場所や状況を気にせず写真や動画を撮影する行為について、10代女性の7割超が「気になる」と感じていることがNTTドコモの企業内研究所「モバイル社会研究所」の調査で分かった。
SNSで画像をシェアする習慣が日常化する中、自身の情報がさらされることなどがもたらすリスクに敏感になっている実態が浮き彫りになった。

調査は今年1月にスマホや携帯電話を所有する15~79歳の男女6423人を対象に実施。「気になる」と回答した人の割合は全体の61・0%だった。男性は55・7%で、女性は66・2%に上った。
女性の年代別では、10代の71・2%が「気になる」と回答。40代(68・2%)、20代(66・8%)がこれに続いた。

スマホや携帯に詳しいフリーライターの法林岳之さんは「SNSに慣れた若い世代の方が画像をシェアされることへのリスクを理解している。女性の方が撮られることへの抵抗感が強い」と指摘。

さらに「SNSに投稿した画像の風景などから自身の住所が特定されたり、他人を撮影することでトラブルに発展したりする恐れもある」とし、無頓着な撮影行為に注意を呼び掛けた。
https://www.sankei.com/article/20230818-OUKRIARP45CN5IMP3724NBSVEI/