単身高齢女性の低い年金 「生活できず、支援もない」誰の責任か

中高齢シングル女性は社会の中でみえない存在になっている――。

 低い年金で必死に生きる単身高齢女性の姿は政治の目に入っていない、と言う「わくわくシニアシングルズ」代表の大矢さよ子さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】

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「みえない」単身高齢女性
 ――単身高齢女性の問題はなかなかテーマになりません。

 大矢氏 高齢者の問題は取り上げられても、単身の高齢女性は社会問題化されていません。

 政府の「孤独・孤立対策の重点計画」では単身高齢者への対策は重点とされています。

 ただ、孤立に至っても声を上げられる社会、相談支援につなげる、などが列挙されていますが、実情把握も十分ではなく、なぜ孤立するのかという課題には迫れていません。

 ――わくわくシニアシングルズは、昨年、中高年シングル女性の生活状況の実態調査(同居している配偶者やパートナーがいない40代以上の単身女性約2400人を対象 ※1)を実施しました。

 ◆一番の問題はなんといっても年金では生活できないことです。今の年金制度は女性が1人で生活することを想定して設計されていません。

(つづきはこちら)
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20230809/pol/00m/010/003000c?inb=ys