「社会生活に影響、適切に捜査」 警察庁長官 爆破予告事件
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大学に爆破予告ファクスを送ったとして、「恒心教」を名乗る男2人が警視庁に逮捕された事件に絡み、警察庁の露木康浩長官は24日の定例記者会見で、「この種の事案が社会生活に与える影響は決して無視できない。警察としては引き続き、法と証拠に基づき、適切に捜査を進めていきたい」と述べた。

警視庁に威力業務妨害容疑で逮捕されたのは、無職の大熊翔(26)、東京農工大大学院生の佐藤直(22)の両容疑者。

1月23日、東京音楽大学(東京都目黒区)に「高機能爆弾を334個しかけた」などと書かれた文章をインターネットファクス送信サービスを使って送り、業務を妨害した疑いがある。露木長官は会見で、両容疑者が23日に起訴されたことを明らかにした。

警視庁によると、両容疑者は、ネット上で弁護士らに対する中傷などを繰り返す恒心教を名乗り、大熊容疑者は「恒心教徒として犯行予告をしていた。アピールしたいという自己顕示欲があった」、佐藤容疑者は「恒心教を広めたかった。ファクスが送られれば大事になって面白いと思った」などと供述しているという。

恒心教を名乗り、メールなどで自治体や公的機関、学校などに対し爆破や殺害を予告する事件は各地で相次いでいる。