◇エンゼルス・大谷 右肘内側側副じん帯損傷

 悔しい。大谷の故障を防ぐことはできなかったか…。気温が上昇した7月から脇腹や両ふくらはぎ、右手中指のけいれんなど何度も「前兆」があった。右腕の疲労感で16日のレンジャーズ戦の先発を回避し、今季最長の中13日で万全を期したはずだった登板。右肘じん帯損傷という最悪の結果が待っていた。

 エンゼルスは出場に関して大谷の意向を全面的に尊重する。FA後の今オフの再契約を希望していることも少なからず関係しているだろう。自己管理能力に優れる大谷が「大丈夫」と言えば出場できる環境はメリットが大きく、今季も7月27日のタイガースとのダブルヘッダーで1安打完封し、もう1試合で2打席連発を記録するなど数々の伝説をつくった。一方、日本ハム時代の恩師で3月のWBCでも指揮を執った栗山英樹氏のように、コンディションを最優先させて大谷を強制的に欠場させる首脳陣がいないのは痛恨だった。

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