7年前の熊本地震の発生後の熊本城飯田丸五階櫓です。櫓下の石垣が崩落しながらも角石と呼ばれるひと筋の石垣が櫓の倒壊を防ぎ『奇跡の一本石垣』と呼ばれました。荷重に耐えた8段12個のうち24日最後の石材が積み直され、一本石垣を含む石垣はほぼ被災前の姿に戻りました。

2016年4月の熊本地震で櫓の倒壊を防いだ飯田丸五階櫓の奇跡の一本石垣。

櫓は前例のない工事で倒壊を防ぎ・・・

崩落石垣を回収・・・

櫓は再利用に向けて解体され・・・

一本石垣も撤去されました。


その後
【郡司琢哉アナウンサーリポート】
「熊本地震から6年半飯田丸五階櫓の石垣積み直しが始まりました。クレーンが今
1個の石を釣りあげていきます」

去年10月、およそ1700個におよぶ石垣の積み直しが始まったのです。

【10カ月間の歩み】

そして今日。

【郡司琢哉アナウンサー&熊本城総合事務所 藤本 匡哉さん】
「こちらの石垣になります」
「これが?」
「一本石垣の一番上に載っていた石垣ですね」
「まさに崩れそうな櫓を支えていた一番負荷がかかっていた石。これにこのロープがかけられているということは今からこれをつるということですかね?」
「そうですね。一本石垣の最後の積み直しを行っていきます」

重さおよそ1トン飯田丸の石垣の中でもひときわ大きな石がクレーンでつられていきます。

【郡司アナリポート】
「熊本地震のあと奇跡の一本石垣と呼ばれました8段12石の石材のうち最後の1石がいま元あった場所に下ろされていきます」

【作業に当たった石工谷森 翼 さん】
「僕も来て7年になるんですけどちょっとずつちょっとずつしか直らないですけど
節目としてはよくここまできたかなと思います」

【熊本城総合事務所藤本 匡哉さん】
「熊本地震の直後からずっと復旧を行ってきてこれまでいろんな方々に支えられてきまして時間はかかったんですけどここまできて大変感慨深いものがあります」

飯田丸五階櫓での石垣復旧工事は10月まで行われ、櫓の再建も含めた工事の完了は2028年度の予定です。

https://www.tku.co.jp/news/?news_id=20230824-00000009