男女間でオーガズムの回数にギャップが存在する理由とは?
https://gigazine.net/news/20230825-orgasm-gap-women-men/

異性間の性交渉では、女性は男性よりもオーガズム(性的絶頂)を感じる回数が圧倒的に少ないとされています。この「オーガズム・ギャップ」と呼ばれる特徴について、フロリダ大学心理学部のローリー・ミンツ氏が解説しています。

アメリカ・チャップマン大学による5万人以上の男女を対象とした調査では、異性愛者の男性のうち約95%が「親密な関係になった相手との性交渉では大抵オーガズムを感じる」と回答した一方、異性愛者の女性で同様の回答をしたのは約65%にとどまりました。

別の調査では、女性はパートナーと一緒にいるときよりも、一人でいるときの方がオーガズムを経験する傾向があるとされており、約92%の女性が自慰行為を行う際にオーガズムを感じていることが報告されています。また、女性はカジュアルな相手よりも親密な関係にある相手との性交渉において、より多くオーガズムを感じる傾向があることが示されています。1万2000人以上の大学生を対象としたニューヨーク大学の調査では、初対面の相手との性交渉でオーガズムを感じたと報告した女性の割合はわずか10%にとどまったのに対し、親密な関係の相手との性交渉でオーガズムを感じたと回答した女性の割合は約68%に上ったことが報告されています。

また、女性は同性との性交渉でもオーガズムを強く感じる傾向があり、ケンブリッジ大学の調査では、バイセクシャルの女性のうち約64%が、他の女性と性的に親密な関係にあるとき、大抵オーガズムを感じると回答したことが明かされています。

オーガズム・ギャップの主な要因としてミンツ氏は「性行為中のクリトリスへの刺激」を挙げています。男性のオーガズムにはペニスへの刺激が必要ですが、同様な組織からなる女性のクリトリスもオーガズムにとって重要とのこと。ミンツ氏によると、「オーガズムを確実に感じる手法」について何千人もの女性にたずねたところ、「ペニスの挿入」と答えた女性の割合はわずか4%にとどまった一方で、「クリトリスへの刺激」と回答した割合は約96%に達しました。