IAEA がしたのは放射性物質を含んでいる物質を
希釈して基準値以下にしたものを放流する手順に
関するプロセスの有効性と妥当性の検証。

放射性廃棄物としての福島第一原発の取り扱いに
ついてはもちろん言及していないし、そもそもの
ところ冷却プロセスとその水についても確認対象
外。純粋に ALPS という装置を経た水の処理
する方法について語っているのみ。総量管理とか
ちょっと引いた視点の検討さえ対象外。

だからこそ IAEA は、排水を海に流すことの妥当性
を示すものではないとかいう記述をあえてしている。

よくもこんな状態で公海に向けてストロンチウム
90、セシウム 137、コバルト 60 を含んだ放射性
廃棄物を垂れ流すという判断をしたものだと思う。