国際連合人権理事会

海洋放出は太平洋地域の何百万人もの命と生活に影響を与える可能性がある。
100万トンの汚染水が海洋環境に放出されることは、日本の国境内外で関係する人々の人権の完全な享受にかなりのリスクを課している。
政府の決定は、ALPS処理水の海洋放出が非常に多くの人々の生活や環境全体へと影響を与える危険性を考えると、非常に懸念されています。ALPS処理水の海洋放出は近隣住民、特に2011年の東日本大震災においてすでに深刻な打撃を受けた漁業者らの他、環境NGOや近隣諸国、市民社会によって定義された長年の議論そして懸念の末に行われます。専門家らは他の代替案も可能であったはずだと考えているため、この決定をとても遺憾に思います。
日本政府はトリチウムの放射能レベルは非常に低く、人間の健康に危険を与えないとしている。しかし、科学者らは水中のトリチウムが他の分子と有機的に結合し、食物連鎖によって植物、魚、そして人間にも影響を与えると警告している。科学者らはトリチウムの放射能の危険性は過小評価されており、100年以上にわたって人間と環境にリスクをもたらす可能性があると述べている。
我々は、有害物質の海洋放出を防止し、海洋放出がもたらし得るリスクの環境影響評価を実施し、国境を越えた環境被害を防止し、海洋環境を保護するという国際的な義務を日本に想起させる。

原発処理水の海洋放出「人権にリスク」国連人権理事会の特別報告者
https://www.asahi.com/articles/ASP4J35ZDP4HUHBI03L.html