■第19回世界陸上競技選手権大会 第8日(日本時間26日、ハンガリー・ブダペスト)

世界陸上は女子マラソンで2大会連続出場の松田瑞生(28、ダイハツ)が13位でゴール。タイムは2時間29分15秒。前回大会は9位で入賞まであと一歩と悔し涙を流したが、今大会は雪辱ならず。エチオピアのA.B.シャンクル(31)が初の金メダル。

初出場の加世田梨花(24、ダイハツ)は19位、佐藤早也伽(29、積水化学)は20位でフィニッシュした。

スタート時点の気温は24度、湿度70%後半と暑さとの戦いも予想される中、最初の1kmは3分40秒と超スローペースでスタートした。加世田が集団から少し前方に出て走っていたが、徐々に全体のペースが上がり、松田、佐藤とともに先頭集団の中でレースを展開。

12km過ぎた給水ポイントでは加世田からチームメイトである松田へボトルを渡す場面も。レースは13kmを過ぎるとエチオピア勢、ケニア勢がペースを上げ、加世田が先頭集団についていき、佐藤、松田は第2集団で前を追った。

ペースは一旦緩やかになると、後ろの佐藤と松田も追いつき、日本の3選手は先頭集団の中で安定した走りをキープ。中間地点付近では松田が徐々に順位を上げ、先頭は1時間14分29秒で折り返し、勝負は後半へ。

また、強い日差しが照り続ける中、気温が33度とスタート時から10度近く上がり、17年ロンドン金メダルのR.チェリモ(34、バーレーン)が脱落するなど、レースは過酷さを増していった。

エチオピア勢、ケニア勢が再びペースを上げると、集団は徐々に縦長になり、松田は25km地点で先頭と7秒差、29km地点では57秒差の16位に順位を落としていった。

先頭は6人に絞られ、エチオピア勢の4人と東京マラソンで2時間16分台を叩き出し、今季世界ランク1位のR.ワンジル(28、ケニア)らが優勝争いへ。松田は安定したリズムで走りをキープし、沿道では応援する母・明美さんの姿も。

エチオピア勢はY.ゲメチュ(24)が脱落する中、前回オレゴン大会金メダルのG.ゲブレシラシエ(28)ら3人がトップを走り、A.B.シャンクル(31)が36km地点でスパートをかけると一気に突き離していった。最後まで独走を続けたA.B.シャンクルが金メダルに輝いた。G.ゲブレシラシエが銀、F.E.ガルダディ(31、モロッコ)が銅メダルを獲得。
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