河野太郎消費者相は２５日、閣議後の会見で、東京電力福島第１原発の処理水の海洋放出開始を受け、日本の水産物輸入を全面的に停止すると発表した中国を批判するとともに、「これから中国の団体のお客さんが日本のすしや刺し身を食べて帰国して『おいしかった』という話をしてくれる」と訪日中国人客に期待を寄せた。
河野氏は、処理水の放水の安全性について、「今回の処理水は、ＷＨＯの飲み水の基準と比べても、その何分の１というトリチウム濃度で、科学的に安全性に問題はないということをわかりやすく正確に情報発信をしていきたい」と説明。訪日外国人客（インバウンド）に対し、ＳＮＳや冊子などで安全性を発信する意向を示した。

その上で、中国からの訪日客について、「これから中国の団体のお客さんが日本に大勢来る。禁輸しているすしやお刺し身を食べて、帰国して『日本の海産物、おいしかったね』という話をしてくれると思う」と期待感を示した。

日本の水産物輸入を全面的に停止すると発表した中国政府に対しては、「非科学的に政治的な措置をとった」と批判するとともに、「外務省から中国に直接措置の撤廃を求め、国際社会に対し、全く科学的根拠のない非論理的な中国政府の対応を情報発信していくと思う」と述べた。

https://www.sankei.com/article/20230825-RCGTYMENENHSZCO3RRKNGT2RDA/