前回、食楽webで公開した「【検証】肉の量はほぼ同じ!? 吉野家の牛丼は「並」に比べて「大盛」・「特盛」は一体何が増えているのか?」という記事、おかげさまで大きな反響がありました。

 計測した結果、並盛⇒大盛⇒特盛のサイズアップで主に増えていたのは、肉ではなくごはんと玉ネギの量だったわけですが、この記事では「アタマの大盛り」(ごはんは並盛で肉大盛り)の計測は行っていませんでした。

 すると、記事を読んだ読者諸賢から、「そこも調べてよ」という声が多くあがっていたので、今回は「並盛」と「アタマの大盛」の違いを検証してみます。

まず、購入してきたプラケースを確認。「並盛」と「アタマの大盛」とでは明らかに大きさが違います。そして横から見ると、高さも違うことがわかります。やっぱり「アタマ」がでっかいから高さもあるんでしょう。これは期待できますね。

 で、いざフタを開けてみた状態が次の画像です。あれ? やはり玉ネギが目立ちますね。

まず、購入してきたプラケースを確認。「並盛」と「アタマの大盛」とでは明らかに大きさが違います。そして横から見ると、高さも違うことがわかります。やっぱり「アタマ」がでっかいから高さもあるんでしょう。これは期待できますね。

 で、いざフタを開けてみた状態が次の画像です。あれ? やはり玉ネギが目立ちますね。「並盛」は小さい玉ネギが3〜4枚ですが、「アタマの大盛」の玉ネギは、数えてみると13枚以上もありました。そして1個1個が大きい。前回の検証でも思ったのですが、玉ネギ=かさ増し要員疑惑が拭えません。

 気を取り直して、キッチンスケールでそれぞれの肉の量、ごはんの量を測ってみますその結果は以下のとおりです。

・並盛:肉53g・ごはん245g(玉ネギ小さめ3〜4枚)
・アタマの大盛:肉65g・ごはん305g(玉ネギ大きめ13枚+小さめ2枚)

 まず驚いたのは、前回記事の検証でテイクアウトした「並盛」の肉の量69gに比べ、今回の吉野家の「並盛」(肉53g)・「アタマの大盛」(肉65g)共に、肉がものすごく少ないことでした。店によって量にバラつきがあるとは聞きますが、まさかこれほどとは……。

しかし今回、それを言い出すと収拾がつかないので、ここではいったん無視します。人による盛り付けらしいので、誤差があるんでしょうね、きっと。

 話を戻すと、今回の店の肉量は「並盛」(肉53g)より「アタマの大盛」(肉65g)のほうが12g多いことがわかりました。しかし、この12gという数字。実は肉1枚半程度だったりします
 そう、並盛とアタマの大盛りの肉の差は1枚半。そして、ごはんの量にも注目です。メニューによると、ごはんは「並盛」と「アタマの大盛」は同量のハズですよね。しかし、実際には「並盛」245g、「アタマの大盛」305g。60gも多くなっていますがこれは……。

そんなわけで結論です。吉野家は人による盛り付けなので、もちろん誤差はあるでしょう。でも、今回の結果を受けて、少なくともこんなことが言えるのではないでしょうか。

・「並」に比べ「アタマの大盛」の肉は多いが、1枚半〜2枚程度である。
・玉ネギ量は「並」2〜3枚に比べ「アタマの大盛」は13枚以上とかなり多い。
・「並」と同じはずのごはん量が「アタマの大盛」のほうが多くなっている。
・店舗によって肉量やごはん量にバラつきがあり、ある店の「並盛」より肉量が少ない「アタマの大盛」が普通に存在する。

「並盛」では肉が足りないと思って「アタマの大盛」を注文して食べる人は多いでしょうが、それで満足感が得られたとしても、それはお肉ではなく、玉ネギやごはんが増えて満腹感があるからかもしれません。そしてもしかしたら、一駅先にある別の吉野家の「並」の肉のほうが多いかもしれません。

 ちなみに、前回の記事で利用した吉野家2軒と、今回買ったお店とでは、肉量もごはんの量も違いましたが、ただ、1つだけブレないのは、玉ネギの大きさと量です。玉ネギだけは盛りが増えると、どの店もびっくりするほど増量される、これだけは確かなようです。https://www.syokuraku-web.com/column/111611/2/

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