(IAEAの)グロッシ氏は「放出プロセスは非常にスムーズに始まり、政府や東電との協力は順調だ」と指摘。IAEAが採取したサンプルについては「(初期の検査結果で)当初想定していたよりもはるかに低いレベルだ」と評価し、「(IAEAは)最後の一滴が放出されるまで関与していく」と述べた。

 林氏は、海洋放出のモニタリングに関し「IAEAとの協力が始まっており、これらは処理水の安全性を明確に示す重要な要素だ」と謝意を伝達。その上で、「放出が人体や環境に悪影響を与えることは決してない。日本と国際社会の双方に対し、科学的かつ透明性の高い説明を続けていく」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a935135eac4184732a50713719ff0950ccaf3360

 協議では、福島第1原発へのIAEA職員の常駐、海洋放出のモニタリングデータのリアルタイム公表などを通じ、IAEAが安全性の検証に関与していくことで一致した。