マレーシアのニュー・エラ大学学院から池田先生に「名誉文学博士号」
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【クアラルンプール】マレーシアのニュー・エラ大学学院から池田大作先生に、「名誉文学博士号」が授与された。授与式は26日午前、首都クアラルンプール近郊のセランゴール州カジャンにある同学院で行われ、代理の原田会長に名誉学位記が手渡された。同学院として初の名誉博士号の授与となる。授与式には、董教総教育センターの林裕理事会議長代行、同学院の葉観生理事会議長、莫順宗副総長(学長)ら教職員、学生の代表が出席。谷川主任副会長らマレーシア訪問団、マレーシア創価学会(SGM)の代表が祝福した。

式典当日の朝、ニュー・エラ大学学院のゲートに、名誉博士号授与式の開催を祝福する横断幕がかかり、600席ある講堂の全席に「授与の辞」等が記された冊子が置かれるなど、全校を挙げて、池田先生を同学院の一員に迎えようとする真心が満ちていた。

午前9時半過ぎ、マレーシア国歌の斉唱から厳かに式典が始まった。莫副総長が「授与の辞」で、「平和建設者」「哲学者」「教育者」「作家、詩人」としての池田先生の事績を詳しく紹介した。

およそ15分間にわたった朗読の最後に、“どれほど列挙しても池田博士の功績は語り尽くせません”と心からの敬意を込めて語ると、会場から大きな拍手が起こった。

ニュー・エラ大学学院は、首都クアラルンプールの中心から車で約40分の近郊に立つ。

マレーシアの高等教育では、「学院」の上位に、学士・修士・博士号を授与できる「大学学院」が置かれ、ニュー・エラ大学学院は2016年に学院から大学学院に昇格した。現在は、人文系、芸術系、情報系、教育系、経済系、環境系の学部のほか、博士課程までの大学院などが設置され、約3600人が学ぶ。

同学院の特徴はその国際性だ。全学生のうち、およそ500人が留学生。欧米やアジアをはじめ150超の大学と交流を結ぶほか、英国の大学の学位も同時に取得できるプログラムもある。

開校は1998年。自らのルーツとなる言葉や文化を次世代に継承する学府を設立したいとの、中国系住民の長年の悲願が結実して誕生した。

授業は英語で行われるものと、中国語で行われるものが半々だ。

所蔵する中国語資料の数は国内随一で、幅広い分野での中国研究を行う拠点として、他の追随を許さない。

固有の文化を尊びつつ、世界で活躍できる英才を育む同学院は、“ニュー・エラ(日本語で「新時代」)”へ向かって、大きく発展する学問の城である。

授与式では、董教総教育センターの林理事会議長代行が、名誉博士号は、社会の進歩と人類の福祉に卓越した貢献をなす模範の人物に授与されるものであると述べ、同学院の選考委員会の厳格な審査および高等教育省の承認を経て、今回の授与が決定されたことを紹介した。

同学院の葉理事会議長は、池田先生が示す精神は、新たな発展段階を迎えた同学院にとって、大きな励ましになると語った。

莫副総長による授与の辞に続き、原田会長が池田先生の謝辞を代読すると、会場から大拍手が起こった。

終了後、芸術系の学部で学ぶ、ある学生が語ってくれた。「池田先生のことは今回の授与式で初めて知りましたが、私たちの大学を深く理解した謝辞に感動しました。ここで学んでいることを誇りに思います」(2年生)

なお、授与式2日前の8月24日、ニュー・エラ大学学院の公式フェイスブックで、この日が池田先生の入信記念日であることをはじめ、先生の長年にわたる平和貢献の事績が写真付きで紹介された。