いわき市のふるさと納税急増 処理水放出時期決定後6日で4倍に

東京電力福島第1原発の処理水放出に伴い、福島県いわき市へのふるさと納税が22~27日の6日間で計915件と通常の4倍近くに急増したことが28日、分かった。寄付した9割の人が、市内の業者が製造した水産加工食品などを返礼品に希望。「魚を食べて応援したい」「風評被害に負けないで」とコメントを寄せている。

 内田広之いわき市長が福島市であった福島復興再生協議会で明らかにした。6日間の寄付額は計1734万3000円。内田市長は取材に「厳しいニュースが多い中、明るい話題でうれしい。漁業者や水産関係者の励みになる。御礼申し上げたい」と感謝した。

 市によると、今年のふるさと納税の寄付件数は1日平均約40件だったが、政府が放出開始時期を決定した22日以降、1日152件に跳ね上がった。寄付は全国各地からあり、返礼品はカツオやサンマの冷凍・加工食品が人気という。

https://kahoku.news/articles/20230828khn000060.html