「心が震えるほど美味い」と宣伝のレストラン、万引きで黒毛和牛やタイなど食材調達か

 兵庫県警加東署は29日、丹波市内のスーパーマーケットで食材を万引きしたとして、京都府舞鶴市、飲食店経営の男(40)を窃盗の疑いで逮捕した。2月24日の事件で、同じ日に加東市の店での窃盗容疑で現行犯逮捕されていた。車に盗品とみられるステーキ肉や刺し身などが積まれており、自らが経営する店で提供する料理の材料を万引きで調達しようとしたとみて同署が余罪を調べる。

 発表では、男は2月24日午前、丹波市内のスーパー2店で食料品計9点(販売額合計8764円)を盗んだ疑い。「自分の店で使うつもりだった」と容疑を認めているという。

 男は店員の隙を見てコートのような服の中に商品を隠し、飲み物など数百円分の買い物のみで精算。店外に持ち出していたとみられる。
 加東市のスーパーで万引きをした際、車の中に黒毛和牛、サーモンやタイの刺し身など別の店舗の商品とみられる多くの食材があったため、裏付け捜査を進めていた。

 男は舞鶴市でレストランを経営し、ホームページでは「こだわりのメニュー」「心が震えるほどに美味い料理」と宣伝。新型コロナウイルス禍で売り上げが激減した時期にはクラウドファンディングで寄付を募っていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc2236d2a133500aef5426d96389e5493c68b9af