https://news.yahoo.co.jp/articles/edc1ee45e362c082a2038f25b983d643b1d1aec6

「一命を取り留め、法廷の場に出られるまでに回復したのは奇跡的です」

 そう話すのは、犠牲者36人を出した京都アニメーション放火事件の青葉真司被告(45)の主治医だった上田敬博医師だ。

 事件は2019年7月18日、京都市内にある京都アニメーションの第1スタジオで起こった。青葉被告がガソリンを撒き放火。死者36人、重軽傷者32人を出す惨事となった。

 火をつけた青葉被告も、生死の境をさまよう深刻な状態だった。全身の9割に重度のやけどを負い、意識不明。当時、近畿大学病院で、青葉被告の治療に当たったのがやけど治療のスペシャリスト上田医師だった。

 当初の予測死亡率は「97%」。

 上田氏は、事件直後から約4カ月にわたり青葉被告の治療を行った。その上田氏が明かす。