精神科医の父親も 異例…親子3人の鑑定留置 刑事責任能力を調べる 札幌すすきの殺人事件
https://m.stv.jp/news/stvnews/bl7cvs0000007gvt.html

3人は共謀して先月、札幌市中央区のホテル客室で、恵庭市に住む62歳の男性をナイフのような刃物で突き刺し、殺害した疑いが持たれています。

札幌地検が3人の当時の刑事責任能力を調べるために開始した鑑定留置—

元検事の中村弁護士は、今回の鑑定留置は異例と指摘しています。

「親子3人が同じタイミング」

(中村浩士弁護士)「特殊な事情になったというのはやはり黙秘が続いていて」

殺人容疑について黙秘や否認を続けてきたことが、親子3人が同じタイミングで鑑定留置を受けることにつながったといいます。

(中村浩士弁護士)「誰が(犯行の)絵を描いたということ、あるいは誰がどのような関与したということを決めつけずに、いろんな可能性を疑いながら3人の鑑定留置をかけてじっくり鑑定をするというところに趣旨があるのかと思います」

さらに異例だと指摘する点が—

「精神科医の父親が鑑定留置」

(中村浩士弁護士)「精神科医を鑑定留置にかけるということ自体、かなり異例だと思うんですけれども、計画のもとに作られたストーリーか、父親の精神状態に本当に問題があっての筋書きか判断するのが相当困難な作業になる」

父親が犯行を計画していたのか現時点で否定できない中、父親の精神状態に問題があった犯行なのか、

それとも父親が娘を誘導して行った犯行なのか、実際に鑑定をしてみなければ結論が出てこないということです。

今回親子3人の鑑定留置は来年2月28日までの半年間。

一体どのような犯行の計画や動機が出てくるのか、捜査が続いていきます。