“原爆の父”描いた映画『オッペンハイマー』は日本でこそ見られるべき。不自然な情報遮断が考える機会を奪う

先日、マンハッタンの映画館で、「原爆の父」と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯について描いた話題作『オッペンハイマー』を観た。日本では公開未定だが、アメリカでは公開直後から大反響だったため、週末は売り切れが多く、平日の昼間に時間を作って出かけた。
『オッペンハイマー』は、ユニバーサル・スタジオがこの夏の目玉作品として公開前からプロモーションに力を入れてきた3時間の大作で、監督は『ダークナイト』や『インセプション』などで知られるクリストファー・ノーラン。7月21日の全米公開直後から快進撃で、8月20日には世界興行収入が7億ドル(約1000億円、1ドル=145円換算)を突破した。
この数字は、第二次世界大戦をテーマにした歴史映画としても、実在する人物の伝記映画としても記録的なものだ。映像的技術も、豪華キャストで固めた俳優たちの演技もレベルが高いので、オスカー候補となることが確実視されている。

むしろ日本でこそ観られるべき作品

https://www.businessinsider.jp/post-274318?cx_click=pc_ranking