https://news.yahoo.co.jp/articles/e3a518f1d8550a0b26930c1cde69881542678716
赤ちゃんの時にさらわれた42歳男性、生まれて初めて母親と対面
米国で育った弁護士のジミー・リッパート・タイデンさん(42)は、生まれて初めてチリで暮らす実の母親と対面した。
ピノチェト独裁政権下のチリに生まれたジミーさんは、生後間もなく誘拐された。実の両親には、赤ちゃんは死んだとウソを告げられ、実際には外国へ1人1万―1万5000ドルで売られていた。ジミーさんもそうした赤ちゃんの1人だった。
ジミー・リッパート・タイデンさん
「42年、もうすぐ43年になるが、母には一度も会ったことがない。母は私が生きていることを知らなかった。私は生まれてすぐ誘拐され、母は私が死んだと聞かされていたからだ。母は遺体の返還を求めたが、処分したと言われたそうだ。だから私たちは抱き合ったことがなかった。今日初めて抱き合うことができる」
2人は『Nos Buscamos』(互いを見つける)というNGOを通じて互いを発見した。
1973―90年まで続いたピノチェト政権下では、市民数千人が失踪し、数万人が拷問を受けた。
このNGOではこれまでに約400人が家族と再会する手助けをしてきたという。