大谷翔平選手「世界一」と絶賛 「岩泉ヨーグルト」誇る岩泉HDの“ヒットの秘けつ”に迫る

https://news.yahoo.co.jp/articles/38cb9f0c815eff4add1643cb52e08d8304ecbe9d

 テレビ東京系の経済トーク・ライブ・ショー『カンブリア宮殿』(毎週木曜 後11:06)の10日放送回では、「山奥の過疎地からヒット商品を連発!儲かる第三セクターの秘密」と題し、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が「世界一」と絶賛するヨーグルトを生み出した岩泉ホールディングスの“ヒットを生み出す秘けつ”に迫る。


 90%以上が山林だという過疎の町・岩手県岩泉町にある「岩泉ホールディングス」は、町と地域の酪農家が出資して作られた。乳製品を中心に、地元の観光名所・鍾乳洞「龍泉洞」の水を使ったスキンケア用品の販売、道の駅やホテル運営も行う。

 同社は、「岩泉ヨーグルト」を筆頭に、ヒット商品を連発し、グループの売り上げを30億円近くにまで伸ばす躍進を続けている。しかし、2009年に山下欽也氏が社長に就任する前までは、赤字続きで、累積赤字が3億円近くあったという。山下は、どうやって赤字の第三セクターを儲かる体質に変えたのか。地方の山奥から次々とヒットを生み出す、第三セクターの舞台裏をひも解く。

 大谷選手も絶賛する「岩泉ヨーグルト」は、アルミのパウチに1キロ入った大容量で、値段は818円。少し高めの価格設定だが、もっちり食感とミルクの深い味わいにリピーターが後を絶たない。ホテルニューオータニの総料理長・中島眞介氏も自宅で毎日食べるというほどの大ファンで、ホテルの朝食ビュッフェ「最強の朝食」に採用した。

 そんな熱狂的なファンを生み出す秘密は“日本初の製法”にある。岩泉ヨーグルトは、アルミの袋の中で大量のヨーグルトを長時間低温発酵させて作られる。この手間のかかる製法で、深い生乳の味わいを生み出している。

 同社が生み出すヒット商品は、ヨーグルトだけではなく、運営する道の駅で販売するオリジナルの手作りチーズやイタリアンジェラートなどでもヒットを連発している。過疎の町の第三セクターに過ぎない同社がなぜ、ここまでヒットを連発できるのか。仕掛人である山下社長に完全密着し、その秘けつを追う。

 山下が社長に就任した当時は赤字の連続で、まさに倒産寸前だった。その窮地の中で山下が行った改革こそ、主力商品を牛乳からヨーグルトに変える決断だった。しかし、そんなヨーグルトも、最初から簡単に売れたわけではない。

襲いかかる苦境の連続の中でも、山下は決して諦めず、販売ルートの拡大に乗り出す。そして、その業務用製品の開発過程で、奇跡を起こし、岩泉ヨーグルトは驚きのヒット商品に大変貌を遂げた。これまで明らかにされてこなかった知られざる復活劇の全貌を解き明かす。