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こう言うのは当時の時代背景、社会の空気がどうだったのかまで込みで考えないと意味ないよ

①日本人の民族意識の肥大化
当時の日本は第一次大戦の戦勝国となり、名実ともにアジア唯一の列強としてその名を轟かせるようになった。それは国民意識の肥大化にも繋がり、アジア人(特に中国人や朝鮮人)蔑視に繋がった

②慢性的な不況と社会の混乱
日本が国際社会で華々しく躍進する一方で、国内は大戦景気の終了により戦後恐慌が訪れ、間髪入れずに銀行恐慌と不況が長引いていた。更に関東大震災の発生により震災恐慌が訪れたたことで、経済や社会に対する不安が増大した

③朝鮮における大規模な独立運動の展開
時を同じくして、朝鮮では3.1独立運動が最盛期を迎えていた。この運動により植民していた日本人の多くが帰国を余儀なくされた他、日本人が経営する企業や商店、運動の弾圧を行った日本人警官なども被害に遭った。
この運動は内地においても「鮮人大暴動」「朝鮮動乱」と大々的に、かつ批判的に取り上げられ、①と合わさって「恩知らずな不逞鮮人の討伐」を支持する日本人も多く現れていた

④朝鮮米増殖事業と朝鮮からの労働者流入
当時の日本は米の輸入国であり、安定した輸入先の確保と米価の安定が急務であった。そのため日本政府は朝鮮米を日本に移出する計画をたて、朝鮮米の増殖事業を推進した。
結果内地には安価な朝鮮米が大量に流入することとなり米価は下落、米と生糸の生産で生計を立てていた多くの農家が打撃を受け、全国で朝鮮米輸入反対運動が起きた。
また朝鮮においても職を求めて多くの朝鮮人が内地へ移住し、日本人と職を取り合った。これらの出来事から農村から都市部まで、「朝鮮人に職を奪われるかもしれない」と言う恐怖があった

上記の背景から、日本人が勝手に朝鮮人を敵視して
「閉塞感と不安が蔓延する日本社会において日本人の不満を解消する捌け口として、自らの生存や安全を脅かし日本に仇なす敵と認定して公然と迫害出来る存在」に選ばれたってだけだろうね
大義名分さえあれば日本人であろうがなかろうが誰でもよかったんよ。実際共産主義者なんかも殺されてるし
マッカーサーが「日本が戦争を起こしたのは経済制裁で失業者が増えることによる治安上の問題」と言ったが、これも同じ構図によるものやね