あるZ世代のアクティビストは言う。

 「もはやTwitterはマジョリティーや強者、権力側が幅を利かせるSNSになった。マイノリティーの小さな声や反権力的な声は徹底的に痛めつけられるようになった。

 私たちは、もう一度小さく、顔の見える範囲で安全につながっていくしかない。でもそれが結局、正解なのかもしれない。ひとつの時代が終わったと思う。
簡単に答えが手に入るという錯覚から私たちが解放された時、次の時代が来て、その時にはまた新しい何かまったく別のプラットフォームがあるのかもしれない」

 ひとつのSNSに依存し一喜一憂するという価値観自体が、すでに旧世代なのかもしれない。

 人権やジェンダー平等、気候変動などの社会問題に強い関心を示すと言われるZ世代たちは、もはやTwitterに期待をしていない。
それは経済合理性を追い求めて作られてきた今の社会構造そのものに対して、期待していないという意識と根底で通じているように感じられた。