約450人の被害者から事情を聞き、サビル氏が番組収録の合間にレイプに及ぶなど200件以上の性犯罪を行っていたと認定。サビル氏を、「イギリスで最も多くの罪を犯した性犯罪者のうちの1人である」と断じました。

調査の陣頭指揮を執った元警察官が、当時について振り返りました。

ピーター・スピンドラー氏
「それまで警察は『適切に捜査しない』という失敗を犯していたのかもしれません。しかし、捜査によって、『社会正義がある』ということを被害者に伝えようとしたのです。それこそが非常に重要です。被害者たちは自分たちの声に耳を傾けてもらえたことをとても喜んでいました」

加害者が死亡しているにもかかわらず、進められた警察の捜査。スピンドラー氏は、日本について次のような指摘もしました。

ピーター・スピンドラー氏
「(日本の警察には)この事件を真剣に受け止めてほしい。『彼が死んで起訴できない』ということにとらわれず、社会正義の観点から考えてほしい」

10代のころ、テレビ番組の出演中にサビル氏から胸などを触られる被害にあったというシルビアさんにも話を聞きました。たとえ加害者が死亡している場合でも、警察による捜査が必要だと訴えています。

シルビア・エドワーズさん
「イギリスの警察ができるなら、日本の警察にもできるはずです。被害を受けた人たちを救済して、正義をもたらしてほしいです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/66778f35f5b8fbc07782cd10b657a79f3648dfa9