ウクライナの議会に当たる最高会議のステファンチュク議長が7日に都内で会見を開き、防空システム強化のため日本などに支援を求める考えを示しました。
ウクライナ最高会議のステファンチュク議長は、7日から東京などで開かれているG7=主要7か国の下院議長会議に出席するため来日し、7日に日本記者クラブで会見を開きました。

ステファンチュク議長は、はじめに「私が来日して24時間もたたない中でも、複数の攻撃が行われ、夜には民間人に対するミサイル攻撃で17人が死亡、33人が負傷した。今、会見の最中にはオデーサの穀物倉庫や港湾へのミサイル攻撃が続いている」と最新の戦況を説明しました。

そのうえで「罪のない民間の人たちが殺されないよう日本にはパトリオットのような防空システムや砲弾の供与をお願いするつもりだ」と述べ、防空システム強化のため日本などに支援を求める考えを示しました。

さらに「戦後の復興に向け、日本の復興の経験を学ばさせていただきたい。日本政府機関や民間企業をウクライナで歓迎したい」として戦後の支援などの必要性についても強調しました。

また「軍事装備の供与や戦闘機のパイロットに対する訓練の継続などが戦争の終結の加速化につながる」として反転攻勢を続けるためには国際社会からの軍事的な支援が必要不可欠だと訴えました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230907/amp/k10014186771000.html