36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第3回公判が7日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であった。
青葉被告は被告人質問で、高校時代に友人と楽しんだゲームがきっかけとなって、京都アニメーションの存在を知った、と明らかにした。弁護側の質問に答えた。

青葉被告によると、定時制高校へ通学していた時代に、友人とゲーム「聖剣伝説」を11時間プレーして仲良くなり、他の作品をプレーするよう勧められた。
その作品を制作した会社は、「AIR」というゲームを手がけており、AIRを京アニがアニメ化していることを知った、という。

被告人質問で青葉被告は、AIRについて「京アニが有名になるきっかけになった作品だ」と力説した上で、この経験がなければ、京アニの代表作「涼宮ハルヒ」シリーズを視聴することもなく、「小説も書いていなかっただろう」と振り返った。

6日にあった第2回公判の証拠調べでは、青葉被告が小説家を目指したのは、京アニの代表作「涼宮ハルヒ」シリーズの原作小説に感銘を受けたのがきっかけだったことが判明している。

起訴状によると、青葉被告は2019年7月18日午前10時半ごろ、京都市伏見区の京アニ第1スタジオに正面玄関から侵入し、
ガソリンを社員に浴びせてライターで火を付けて建物を全焼させ、屋内にいた社員70人のうち36人を殺害、32人に重軽傷を負わせた、などとしている。

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