日米韓は「アジア版NATO」になるか

8月の日米韓首脳会談は、3カ国の安全保障協力を「前例のないレベルに引き上げる」とのバイデン米大統領の言葉通り、首脳会談をはじめ共同演習や情報共有など多くの枠組みの定例化、制度化を決めた。この「キャンプデービッド体制」は条約に基づかないものの、国内総生産(GDP)世界1位と3位、12位の大国が価値観とインド太平洋戦略を共有する意義は大きい。中国、北朝鮮は「アジア版北大西洋条約機構(NATO)」だと強い警戒感を示し、反日姿勢を強めている。一方で日米、米韓では米国の核の傘(拡大抑止)をどう調整するかなど「新たな高み」に向けた課題も指摘される。

https://www.sankei.com/article/20230909-V2FHUYSBPRNL3JNTOUM72WU6CI/