片思いの同僚女性のペットボトルに…トリカブト飲ませた放射線技師の「毒ナンパ」手口
https://news.yahoo.co.jp/articles/e40024833aa049ed56bb947a5a3ac2517cab3093
東京都内の病院で同僚の20代女性にトリカブトの毒を飲ませ、急性毒物中毒にしたとして、警視庁尾久署が傷害の疑いで逮捕したのは同院の診療放射線技師・長濱拓夢容疑者(27)。

 一部で“令和のトリカブト事件”と報じられた。別の全国紙社会部記者がその犯行手口を明かす。

飲みかけのペットボトルにトリカブト注入
「長濱容疑者は同僚の20代女性A子さんに好意を寄せていた。親密になるためたくらんだのが、こっそり毒物を混ぜて摂取させ、具合が悪くなったところで介抱する手口とみられている。6月8日、勤務する病院のスタッフルームでA子さんの飲みかけのペットボトルの水に、トリカブトに含まれる毒性物質『アコニチン』を溶かした液体を注射器で混入。知らずに飲んだA子さんは手足のしびれを訴えて嘔吐し、長濱容疑者は素知らぬ顔で介抱にあたっていた」

 犯行はあっけなくバレた。6月中旬、A子さんはペットボトルの水に不純物が混じっているのに気づく。8日の件も怪しいと感じて警察に相談。病院内を警戒していた捜査員が同16日、長濱容疑者がペットボトルに注射器で異物を混入する姿を目撃し、器物損壊容疑で現行犯逮捕した。

注射器から検出されたもう一つの成分
「押収した注射器から覚醒剤の成分が検出され、覚醒剤所持容疑でも逮捕。トリカブトで接近目的は遂げたにもかかわらず、あえて覚醒剤を摂取させようとした狙いは何か。アコニチンも覚醒剤もネットで購入しており、容疑者のバッグからは覚醒剤約0・2グラムとアコニチンの粉末約1グラムが見つかった」(同・社会部記者)

 長濱容疑者は当初、警察の取り調べに対してA子さんへの好意を認め、「距離を縮めたかった」とする趣旨の話をしている。

 しかし、毒物の混入については「知らないうちに混ざってしまった」などと否認しているという。