ロシアの東部と南部の4州ですでに始まっているというロシアの統一地方選挙の投票。しかし普通では考えられえない状態で投票が行われているという。

独立系選挙監視団体「ゴロス」 ダビド・カンキヤ氏
「投票所の数、その有権者の人数は公開されていません。候補者名をネットで探さないと分からないんです。候補者名ですよ?未確認の場所で不特定の人が参加する選挙であり、候補者名でさえ、はっきりしないのです」

そして謎なのは候補者だけではないのだとも言う。

「(4州では)有権者の定義でさえ、はっきりしないのです。また、どのような身分証をもって投票できるのか、という問題もあります。選挙の流れ、候補者に関する情報へのアクセスはどうなっているのか分かりません。その選挙を評価するための明確な基準がないのです」

この監視団体が過去に集めた監視カメラの映像には選挙の不正の「証拠」が残されている。

2021年、ロシア、ガバルダ・バルカル共和国の投票所の映像。投票所の治安を預かる警察官が映っている。しかしこの警察官…他にも投票する人がいる中で投票箱に次々と投票用紙を入れていく様子が映し出されている。

さらに2016年。こちらはタタルスタン共和国。

選挙監視のために座っている人たちが投票所から誰もいなくなると、やおら立ち上がり投票箱の周りに集まってくる。そしてよく見るとひとりが腹から投票用紙の束を取り出し、フタを開けて中に入れる姿が…

独立系選挙監視団体「ゴロス」 ダビド・カンキヤ氏
「ロシアでは(選挙結果を)偽造するためのシステムが存在します。我々の評価によると、前回の大統領選、そして連邦レベルの選挙の時に1000万人分の投票結果が偽造されました。これは全投票者の約15%です。恐ろしい数字ですね。15%とは、6人に1人の投票結果が偽造されたということです」

こうした不正は政府が望む得票率を役人たちが達成するためのやり方なのだという。

以下略
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c62b8160c087312ab49afea47661eab8e0490de