ジャニーズ性加害問題当事者の会・石丸志門氏 「悪いのはジャニー喜多川であり、隠蔽してきた事務所」

故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が11日、都内で記者会見を開き、会のメンバー9人が日本弁護士連合会に人権救済申立書を提出したことを明らかにした。

【写真】元気だった頃のジャニー喜多川

 人権救済申立とは、日本国憲法が保障する生命身体の自由や安全その他の個人の基本的人権が侵害・毀損されてしまう恐れのある事態について、弁護士会が相手方に対して改善を求める制度。事務所からの謝罪、当時所属していた少年らへの性加害の調査と被害回復のための措置、再発防止策を策定した上で公表、実施を求めている。

 ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題で、同事務所は7日の会見で、喜多川氏のめいの藤島ジュリー景子社長が5日付で引責辞任したことを発表。新社長には所属タレントの少年隊・東山紀之が就任すると正式に発表した。東山は会見でジャニー氏の性加害について「噂は知っていましたが、恥ずかしながら何もできず、何の行動もしてこなかった。私自身被害を受けたことはなく、性被害の現場に立ち会ったこともなく、先輩からも後輩からも相談はなかった」と話していた。

 同会の副代表・石丸志門氏は「副代表としてではなく、個人、元ジャニーズJr.の石丸志門として発言させていただきます」とした上で、「東山新社長とは非常に親しい仲でございました。なぜながらデビュー前の少年隊の全国ツアーの選抜メンバーだったからです。彼とは全国を回る仲でありました」と明かした。

 その上で、東山が語った「私自身被害を受けたことはなく、性被害の現場に立ち会ったこともなく、先輩からも後輩からも相談はなかった」などの発言に加え、他の現役タレントも「被害を受けてない」という趣旨の言葉に疑問を投げかけた。

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