9月なのにまだ暑い…そしてこの冬は暖冬傾向 気象庁が長期予報
2023年9月19日 19時38分
上野動物園からみた冬の不忍池=2023年2月、東京都台東区で(資料写真)

 気象庁は19日、最新の長期予報を発表した。今冬(12月~来年2月)は偏西風の蛇行の影響で日本付近での寒気の南下が弱く、全国的に暖冬傾向とみている。
 予報によると、東日本(関東甲信越と東海・北陸)、西日本(近畿以西)、沖縄・奄美のいずれも今冬の気温は「平年並み」となる確率が30%で、「高い」が60%、「低い」は10%。北日本では「平年並み」と「高い」を各40%とした。
 南米ペルー沖の海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」や、インド洋東部で海面水温が低く積乱雲の発生が少ないことなどの複合的な影響で、偏西風は日本付近で北に蛇行し、南から暖気が入りやすい見込み。
◆東京都心、19日も87回目の真夏日
 一方、今月の関東甲信の平均気温(17日現在)は平年を2.9度上回り、東京都心は19日も最高気温33.5度と今年87回目の真夏日を記録。埼玉県鳩山町など関東の一部では35度以上の猛暑日となった。10~11月の気温も高めか平年並みで推移し、10月前半までは真夏日となる日もありそうだという。(宇佐見昭彦)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/278342