年度内にマイナス金利解除、30年債1.8%へ-かんぽ生命の野村氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-20/S17S9KT0G1KW01?
かんぽ生命保険の野村裕之執行役員兼運用企画部長は、2023年度内に日本銀行がマイナス金利政策を解除し、30年国債の利回りは1.8%に上昇するとの見通しを示した。

  野村氏は20日のインタビューで「24年1-3月中にマイナス金利解除があってもおかしくない」と話した。23年度の運用計画で30年債利回りの上限は1.6%とみていたが、マイナス金利が解除されれば1.8%程度までは上がるとみる。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内あと1回の利上げと、高水準の政策金利をより長期に続けることを示唆するなどタカ派的だったことを受け、21日の日本国債市場で長期金利は0.745%と2013年9月以来10年ぶりの高水準に上昇。30年債利回りは1.7%に上昇した。

野村氏は「いま慌てて円債を急激に買うことは考えてない」と語る。米長期金利は上昇の最終局面に来ているが、年内にあと1回の利上げもあり得るため、日米とも長期金利はまだ上がる可能性があると指摘。ピークを見極めた上で「動くつもりだ」と言う。

  日銀が21、22日に開く金融政策決定会合は現状維持が見込まれている。一方で、金融市場は24年1-3月のマイナス金利解除を織り込んでいる。投資家は早期のマイナス金利解除を想定した上で一段の金利上昇を見込み始めており、それまで投資が手控えられる可能性もある。金利に上昇圧力がかかりやすい状況だ。


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(おわり)